研究の流れや様式は様々な関連技術の発達に伴い、徐々に且つ時には急速に変化してまいりました。 この流れは歴史的な流れに従って、大きく以下の三段階に分類できます。
第一段階 ⇒ 人間が総ての判断を行い、様々な意思決定を行って物事を進めて行く。これは「マニュアル(手動)型」での段階となる。 この段階では、研究の過程で人間の意思決定を行うために使用される研究支援/実施器具等は、人間の思考を支援するべく多種多様で、且つ正確な情報を人間に提供するように設計されます。
第二段階 ⇒ 人間の行う作業の一部を機械が代行して実施する過程で、一部作業の「自動型」が実施される。 時代が進歩することで、時間や費用に関する問題が大きくなり、より短時間で大量の作業を行い、安価な費用で大きな成果を上げるための「自動化」が研究分野でも採用されるようになりました。 現在は、研究分野においても自動化できる部分は積極的に対応するということで、様々な自動化が採用されています。 創薬研究分野でも、HTS(ウエットおよび仮想)やコンビナトリウムケミストリー、ロボット技術の採用等順次適用が進んできました。
第三段階 ⇒ 意思決定の伴う一連の作業(研究)を人間の手を経ずに実施するレベルで、「オートノマス(自律型)」レベルとなります。 コンピュータの発達で自動化が急速に進んだように、多種多様なデータをまとめて総括するデータサイエンスの向上、さらには様々な高度な判断を行う人工知能(AI)の発達が組み合わされ、人間が行う意思決定の作業を人間の関与なく実施することが可能となります。
現在はマニュアルに、一部に自動化が組み合わされた時代(第二段階)となっていますが、今後は様々な技術が高度化することに伴い、自律化をサポートするのに必要となる様々な技術が急速に進歩します。 この大きな技術の進歩を受けて、様々な研究の「自律型」が進みます。
時代は「マニュアル(手動)型」の時代から、「自動型」の時代を経て、最終的に「オートノマス(自律型)」の時代へと進化します。
今から最先端の技術、即ち戦略への対応や挑戦を行いましょう。
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