今後オートノマス(自律型)化を論じるにあたり、自律、自動、および手動の内容について明確にしてみる。
大きく見て、発展形を考えるならば現状が手動(マニュアル)となり、総ての判断や操作は人間の手にゆだねる段階である。これが現時点での状況を示すものとなる。
続いて自動化であるが、人間が行う手動(マニュアル)では作業の正確性、繰り返しが苦手、休憩が必要ということで、これらの手動(マニュアル)の限界を補うものとして自動(オートマチック)が導入される。この時、自動化を実現可能なものとするために、様々な制限事項や作動条件を設定し、このような環境変化の無い一定条件下での稼働を目指すのが、自動化となる。
実際の製造や作業は、常に様々な環境要因を持ち、これらの要因は常に一定であるわけはなく、様々な状況に変化する。この様々な状況変化に対応しつつ人間の手を介さずに作業を満足できる水準にまで実施する。これが、自律(オートノマス)の形態となる。
□手動(マニュアル)
人間が様々な条件や状況を判断しつつ様々な操作を実施する。
□自動(オートマチック)
定められた一定条件の下で、定められた一定の作業を連続して実施する。
□自律(オートノマス)
様々な条件や環境等の変化に対応し、その条件下で最も良いと思われる技術を適用して作業を行う。これは、人間が手動で行っている作業をそのまま自動化したものと言える。
これが、「化学オートノマス(自律型)」の最終目的となる。
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